ごあいさつ

 当研究所は1982年の創業以来、数理解析系のシンクタンクとして社会やお客様の課題解決のための研究開発とコンサルティング事業を行ってきました。建設およびエンジニアリングに関わる地震動評価、耐震解析、流体解析、特殊構造解析等の先端技術領域を専門としております。

 この間に、世の中の技術はめざましい発展を遂げましたが、大自然の営みや環境の変化は、次々と容赦なく新たな課題を社会に突き付けてきました。地震活動期を迎え、地球温暖化がさらに進展すれば、これまでに経験したことがない災害が続発する恐れがあります。このような過酷な状況の中で持続可能で豊かな社会をつくっていくためには、今こそ知恵を絞らなければなりません。

 将来を見据え、私どもは、国連の Sustainable Development Goals が提示した社会的課題、社会ニーズを深く理解し、地象・気象災害の軽減、エネルギーの安定供給と社会インフラの維持管理、そして文化的で豊かなストック社会の構築に向けて、少しでも貢献したいと考えております。

 その際に私どもが大切に思っていることが二つあります。

 一つは、創業時に故 大崎順彦博士の示された「社会に実装される技術を高めるという志をもって、新しいことを調べ、新しい考えで、新しい方法によって、真実を探り出し、社会に役立つ新しい技術を創り出し、社会の持続的発展のための変革に貢献する。」という思いです。これは、私どもの活動の根幹であり、この思いは社会が変化しても全く色褪せることはありません。
 もう一つは、社内外の知の結節点(ハブ)としての機能を充実させていくことです。社内の限られたリソースだけでは解決困難な課題へも挑戦するべく、様々なステークホルダーと集う場を創り、社内外の連携を深め、社会の変革に貢献したいと考えております。

 私どもはこれからも末永く皆様方のお役に立てる存在であり続けたいと思っております。皆様方のより一層のご指導、ご鞭撻を何卒宜しくお願い申し上げます。

2019年10月
代表取締役社長 佐藤俊明