トピックス(2023年)
日米地震学会合同国際会議 Physics-Based Ground Motion Modeling 2023 への参加・発表
2023年10月にカナダ・バンクーバーにおいて Physics-Based Ground Motion Modeling(物理に基づいた地震動モデリング)2023が開催されました。弊社からは2名の研究者が参加しました。
衛星画像を用いた地震被害把握
地震などの災害が発生した場合、衛星や航空機からのリモートセンシング画像を用いて被害状況を早期に把握する技術が、近年大きく進歩してきています。被災が広域にわたる場合やアクセスが困難な地域の状況を、衛星は世界中、数時間から数日で観測することができます。
2023年2月6日に発生したトルコ中東部地震において、JAXAのレーダ衛星 ALOS-2は被災地を多数撮影することができました。これらの画像と地震前の画像とを比較することにより、地震による断層の動きや建物・インフラの被害状況を早期に把握し、緊急対応に利用することができます。ALOS-2画像を用いたカフラマンマラシュ市中心部の被害推定の例を図に示しますが、2偏波成分(HH、HV)のマイクロ波の地表面からの反射の増減によって、建物倒壊や救援活動の範囲を変化域として捉えることができました。