トピックス(2013年)

原子力発電所の廃止措置に関する技術セミナー

2013年11月6日に「原子力発電所の廃止措置に関する技術セミナー」を開催致しました。原子力安全から熱流動解析,可視化と多岐に渡るご研究と福島第一原子力発電所事故対策で各種委員会においてご活躍中の東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授の岡本孝司先生に「福島事故以後の廃止措置の情勢変化と今後の方向性」と題して、熱のこもったご講演をいただきました。セミナーには約80名の参加があり、最新の技術情報と先生のお考えに真剣に聞き入り、活発な質疑がありました。

和泉イブニングセミナー

和泉イブニングセミナーは1998年から当研究所の研究紹介やご専門の先生方による時機を得たご講演など、皆様に情報をお伝えしてまいりました。年に1~2回開催し今回で24回を数えました。12月5日には東北大学・東北芸術工科大学名誉教授、当研究所顧問の和泉正哲先生に講演をお願いし、「賢明に生きて行く為に」と題して永年にわたるご経験にもとづく人生を生き抜く知恵とご専門の建築構造、耐震建築の将来について2時間にわたりお話しいただきました。会場には約150名の参加があり、その後の懇親会も和気あいあいとした雰囲気で盛会でした。

根尾谷断層巡検

2013年10月に根尾谷断層、関ケ原断層、鈴鹿断層、養老断層を中心に断層巡検を実施しました。断層巡検は地質学の知識の習得と実際に活断層を見て考えるとともに、地震動評価への理解を深め専門知識を拡大することを目的として実施しております。
1891年濃尾地震の際に地表に現れた根尾谷断層は8mに及ぶ左横ずれ断層や6mの上下変位が見られる水鳥(みどり)の断層で知られています。水鳥の地震断層観察館でトレンチ壁面を観察し、川を横切る破砕帯露頭では直接手を触れて破砕帯の感触を確かめました。