トピックス(2019年)

断層巡検

 2019年10月、福井県の若狭湾を中心に断層巡検を行いました。この地域は、近年明らかになったひずみ集中帯と呼ばれる領域に属しており、その中でも成熟した断層が非常に多く密集している場所です。
 巡検においては、若狭湾周辺の断層活動によって形成された地形(写真2)、敦賀岩体(写真3)および湖の複雑な形成過程等について、専門家の説明を受けながら観察するとともに、活発な議論を行いました。また、この地域でよく見られ地震動予測においては扱いの難しい、共役断層の問題や海域活断層と陸域活断層の接続に関する問題についても、専門分野を超えて意見交換を行い、知見を広げることができました。